外から聞こえる破壊や爆発の音に比べ、校舎内は静かなものだった。
 半壊した天井、壁も取り払われ柱が露わになった様相は、まるで朽ち果てた地下神殿のよう。他の守護者達なら自分と同じように倒れ伏すライバルがそばにいたところだが、ここにはいない。
 山本武、ただ一人だけ。
 痛みと熱さに身体中が悲鳴を上げていて、息をするのすら苦しい。綱吉ならきっと勝つ。だから、どうにか持ち堪えねば。そうは思えども、いつまで耐えていられるか自信が無くなってくる。
 コツン、と幽かに音がした。音は空洞に響き渡り、徐々に近づいて来る。――誰かの、足音だ。
 いったい誰なのか。敵か味方か。気になれども、身体は動かせない。ガン、金属音が響く。続けて、ガシャン、とポールの倒れる音。
 そして、すっと痛みと熱が引くのを感じた。
 雲雀恭弥が、雨のリングを山本のリストバンドに嵌め込んでいた。
「いやー、参った……」
 山本は大きく息を吐き、起き上がった。まだ少し頭がクラクラするが、そんな事は言ってられない。
 まだ戦いは続いている。残る仲間を救い、リングを親友の元に届けなければならない。
 いつものようにニッと笑い、立ち去ろうとする後ろ姿へと呼びかける。
「サンキュ! 助かったぜ」
「校内で死なれると風紀が乱れるんだ」
 恭弥はいつもの調子で、淡々と話す。
「――それに、これでも『お兄ちゃん』だからね」





No.29





 二つの炎が空を舞い、火花を散らしてぶつかり合う。XANXUSの炎は規格外に強力で、いとも容易く校舎を破壊する。その様は、まるで砂場の城が壊されるかのよう。
 何度も押し切られ、あわやと思わせながらも、その度に綱吉はまた立ち上がる。
 守護者は守護者で、綱吉の助けを待たず、自ら仲間を助け指輪を集めに奔走していた。その皮切りになったのは恭弥。自由になった恭弥は嵐の指輪を獄寺へ、獄寺はランボを救い、更に了平を解放する。山本も恭弥に助けられ、獄寺と山本はクロームの救出へと向かう。
 敵も味方も満身創痍。綱吉にダメージを食らわせられたXANXUSは、怒りを爆発させていた。
「よくもカスの分際で……許さねぇ……!」
 憤怒の形相へと変わる彼の顔には、傷痕が浮かび上がっていた。モニター越しでも分かるほどの、大きな傷痕。
「ぶっ殺す!!」
 叫びと共に、炎が増幅する。これには、リボーンすらも関心していた。
「なんて奴だ……ここに来て、更に炎が増幅してやがる……」
「奴の実力は底無しか」
「あれは怒りだぁ……」
 リボーンと似た赤ん坊らしからぬ赤ん坊の言葉に答えたのは、観覧席の外からの声だった。
 振り返り、弥生は目を見張る。立ち並ぶディーノとその部下達。そして、車椅子に乗せられた人物。顔も首も、服の下に見える肌はほとんど包帯に覆われているが、その長い銀髪と黒いコート姿は、忘れるはずもない。
「スクアーロ!!」
 雨の守護者戦の日、ディーノは部下をフィールドの下に忍び込ませていたらしい。山本が落ちた場合を想定した措置だったが、救出対象となったのはスクアーロだった。
 チェルベッロも気付き、弥生達の前に舞い降りる。
「おい、ねーちゃん達。今頃そいつをフィールドに入れるのは、無理があるんじゃねーか?」
「わかって……おりました……」
 シャマルの言葉に、彼女は意味ありげな言葉を返す。そして、いつもの無機質な声で言った。
「ただし、全員、観客席に入ってもらいます」

 綱吉とXANXUSの戦いは、綱吉が押しつつあった。
 炎を灯した綱吉の拳が、XANXUSの横顔に直撃する。更にもう一撃。しかし、XANXUSは耐え切った。二丁の銃口が綱吉に向けられる。
「死ね!!」
 一瞬、零地点突破改の構えを取った綱吉だが、すぐに回避に転じた。
「避けた!?」
「あれ程の炎を受けたら、吸収し切れずにツナの方がパンクしちまうからな」
「そ……そんな! あの沢田殿の力を凌ぐなんて……!」
 これまでの修行で綱吉が獲得した、ボンゴレ初代も使った技。その境地により綱吉が独自に編み出した技。
 相手の炎を吸収し自らの力に変える事で戦いの風向きも転じたが、それすらも封じられてしまうと言うのか。
「かっ消す!!」
 弥生は硬く拳を握り、モニターを見つめる。
 どうして、弥生はここにいる。どうして、弥生はあそこへ行けない。
 力が無いから。部外者だから。
 もっと早く知っていれば。弥生の元にも、指輪が届いて修行を積んでいれば。
 ただ見ている事しかできない歯痒さと焦燥、そして恐怖。それは、弥生にとって耐え難いものだった。戦いに身を投じる方が、どんなに良いか。
 銃を捨て挑んできたXANXUSの拳を、綱吉は正面から受け止める。組み合う二人の手に炎が眩く光る。そしてモニターの向こうは煙に覆われ、何も見えなくなった。
 たゆたう煙を、弥生は固唾を飲んで見守る。
 やがて、揺れる煙の向こうに人影が見えた。煙が流れ、そこに立っていたのは――XANXUS。
「そ……そんな……」
「当然の結果だぁ」
 弥生は歯噛みする。それでは、綱吉は。地面を探すも、倒れる姿は見つからない。
「そう慌てんな。奴の手を見ろ」
 リボーンの言葉に、弥生はXANXUSへと視線を戻す。
 煙が晴れる。彼の手は、氷に覆われていた。まるで、炎がそのまま凍ったような、厳つい結晶。
 更に煙が晴れ、自身の手を見つめる綱吉がモニターに映し出された。
「そうか……恐らく、これが初代の編み出した零地点突破。死ぬ気の境地の逆とは、死ぬ気の炎の逆の状態でもあるんだ」
「そうか。炎の逆、つまり冷気!」
「しかも、ただの冷気じゃない」
「XANXUSの炎ごと凍らすなんて……この技のあり方はまるで……」
 ――死ぬ気の炎を封じるためにあるような技。
 争いを厭う綱吉らしい。彼だからこそ、使えたとも言えるのかもしれない。
 XANXUSはもう、炎を灯す事はできなかった。どんなに怒りを爆発させても、憤怒の炎はもう燃えない。
 それでもなお足掻き、襲いかかるXANXUSに、綱吉は留めを刺さざるを得なかった。
「――零地点突破、初代エディション」
 XANXUSの身体が凍って行く。手だけではなく、今度は全身が。
「なぜだ……なんで、お前は……」
「うるせえ!! 老ぼれと同じ事をほざくな!!」
 最後まで叫びながら、XANXUSの身体は氷に覆われた。
 大空のリングを手にしたにも関わらず、綱吉は浮かない表情だった。
「……もう、これが溶ける事はない」
 XANXUSを封じた氷は、死ぬ気の炎の逆の力を持った負の超圧縮エネルギーらしい。冷凍仮死状態となったXANXUSは、もうこれ以上、戦う事はできない。
「では、この勝負……」
「ああ。ツナの勝ちだ」
 恐らく、八年前にも同じ事が起こったのではないか。リボーン、そしてディーノがスクアーロを問い詰めるが、スクアーロの口は堅く、短く肯定しただけだった。
「お前らの想像通りだ。九代目に奴は凍らされた……それだけだぁ」
 戦いに勝てども、綱吉もまた体力と気力の限界のようだった。膝を着く綱吉の前に、二つの影が立ちはだかる。
「今がチャンスね!」
 ヴァリアーの晴れの守護者と、雷の守護者――の、幻覚。しかし、ここで幻術が使われたと言う事は――
 綱吉も見破り、二人の幻は消える。そして、マーモンが彼の目の前に現れた。
「もう這う力すら、残ってないようだね」
 XANXUSは永久に目覚めない眠りについたはず。しかし、マーモンに焦りや諦めといった感情は見られなかった。
「ボスは再び復活する」
 小さな両の手に握られたのは、六つの指輪。
「なぜリングを半分ずつ保管するのか……そしてボンゴレの正統候補者にしか授与されないのか、わかるかい? それは、リングにも秘められた力があるからさ」
 八年前にも凍らされたXANXUS。しかしここにいると言う事は、その氷を溶かす術があったと言う事。
 九代目の零地点突破が溶かされた床には、七つの小さな焦げ跡が残されていたらしい。――そこから導き出される仮説。
 マーモンが綱吉へと近付く。綱吉の手中、マーモンの手のひら、集まった七つの指輪が、一斉に炎を灯す。
「見るがいいさ」
 マーモンはその炎を、XANXUSへと近付ける。零地点突破の氷は、瞬く間に溶けていく。
 ……まずい流れだ。
 弥生は、鉄パイプへと手をかける。
 XANXUSが復活し、あのリングを与えられたら。綱吉にはもう、抵抗する力が残されていない。





「これだけではないよ。七つの完全なるボンゴレリングが継承されし時、リングは大いなる力を新たなるブラッド・オブ・ボンゴレに授けると言われている」
 飛んできたナイフが、綱吉の手から指輪を掠め取る。
「返してもらうぜ。これは、正統後継者のリングだし」
 ベルはニッと白い歯を見せて笑う。――これで七つの指輪全てが、ヴァリアーの手に渡った。
 氷が溶け切り、XANXUSが地面に倒れ伏す。開口一番、彼は言った。
「リングを……よこせ……」
「もっちろん。これはあんな亜流の偽物じゃなくて、九代目直系のボスにこそ相応しいからね」
「ま……待て……」
 綱吉の静止は届かない。
 獄寺、山本、了平、ランボ、クロームの五人が綱吉達の所へと辿り着くも、もう間に割って入るような時間はなかった。
「どいつもこいつも、新ボス誕生のために立ち会いごくろーさん」
「受け継がれしボンゴレの至宝よ、若きブラッド・オブ・ボンゴレに大いなる力を!」
 全てのボンゴレリングがXANXUSの鎖へとセットされ、最後に大空のリングがXANXUSの指へと嵌められる。
 大空のリングが眩く輝きを放つ。XANXUSは立ち上がり、指輪を掲げていた。
「力だ!! 止めどなく力が溢れやがる!! これがボンゴレ後継者の証! ついに!! ついに叶ったぞ!! これで俺はボンゴレの十代目に――」
 全身から血が迸り、XANXUSの言葉は途切れた。うめき声を上げ、その場に倒れ伏す。
「ボス!」
「どうしたんだ!? ボス!!」
 ヴァリアーの面々が慌てる中、ぽつりと綱吉がつぶやいた。
「XANXUSの……血を……拒んだんだ……」
「ムム! お前、何か知っているな? リングが血を拒んだとはどう言う事だ!?」
「さぞ……かし……いい気味だろうな! そうだ……俺と老ぼれは、血なんて繋がっちゃいねぇ!」
「XANXUS……」
 これを九代目は知っていた。この事実があったから、XANXUSを継承者として推していなかった。
 九代目はこの事を伝えようとしていたのだ。あの時気づいていれば、不必要に傷つけ合う事もなかったかもしれないのに。
「同情すんな! カスが!!」
「……俺には分かるぞぉ……お前の裏切られた悔しさと恨みが……俺には分かる……」
 観覧席にいるのだろうか。スピーカーから流れて来たのは、スクアーロの声だった。
「生きてやがったのか……カスザメ……。分かるだと……。てめーに、俺の何が分かる……知ったような口を効くんじゃねぇ……」
「いいや、分かる! 知っているぞぉ!!」
「なら言ってみろ!! 俺の何を知っている! ああ!?」
 スクアーロの口から語られたのは、XANXUSの生い立ちだった。
 生まれながらに灯していた炎のために、妄想に取り憑かれた母親。息子として受け入れた九代目。
 真実を知ったXANXUS。ボンゴレの後継者は、ブラッド・オブ・ボンゴレ無くしては認められない事。XANXUSの抱いた怒り。そうして企てられた揺りかご。
「九代目が……裏切られてもお前を殺さなかったのは……最後まで、お前を受け入れようとしてたからじゃないのか……?」
 血も掟も関係無く。後継者とする事ができずとも、誰よりも彼を認めていた。例え血は繋がらずとも、実の子供のように。
「っるせえ!! 気色の悪い無償の愛など、クソの役にも立つか!!
 俺が欲しいのはボスの座だけだ! カスは俺を崇めてりゃいい! 俺を讃えてりゃいいんだ!!」
 XANXUSは吐血し、その指から血に塗れたリングが滑り落ちる。こうなると、チェルベッロもXANXUSを後継者として確定させる訳にはいかなかった。
 拒まれたXANXUSは、熱り立っていた。
「叶わねーなら道連れだ! どいつもぶっ殺してやる!!」
「XANXUS様!」
「どこまでも腐ってやがる! やらせるかよ!」
 構えるベルとマーモンの前に、獄寺、山本、了平、クロームの四人が立ちはだかる。更に、雲雀も校舎の方から姿を現した。
 五対二。圧倒的劣勢にも関わらず、ベルは笑っていた。
「どいつも死に損ないじゃん。ししし。こりゃ百パーセント間違いなし。お前ら死んだわ」
「てめー、見えてねーのか? 二対五だ! 分がわりーのはそっちだぜ?」
「二対五? 何の事だい? 君たちの相手は、この何十倍もの戦力だ。総勢五十名の生え抜きのヴァリアー隊が、間も無くここに到着するのさ」
 XANXUSは端から、関係者全員を屠る気だった。最初からそのつもりで、幹部クラスに次ぐ精鋭部隊を呼び寄せていたのだ。
「お……お待ちください! 対戦中の外部からの干渉は、認める訳には……」
「知らねーよ」
 ベルのナイフが、チェルベッロの一人を襲う。
 もうこうなれば、ルールなどと言っている場合ではない。
「それではヴァリアー側を失格とし、観覧席の赤外線を解除します」
 もう一人がリモコンを操作する。
「行くぞ、コラ!」
「待て。……解除されてねーぞ」
「甘いよ。細工しておいたのさ。あいつらはまとめて、檻の中で消す予定だからね」
 けろりと語るマーモンの背後に、人影が現れる。この場にいるはずのない人物に、綱吉は目を見開く。
 獄寺がその名を叫んだ。
「――弥生!?」
 しかし彼女の鉄パイプはマーモンに届く事はなく、触手に絡め取られる。
「――気付かれないと思ったのかい? こっちには術師がいるのを、忘れてもらっちゃ困るね」
「こっちにも術師がいるのを、忘れてもらっちゃ困るね」
 触手に絡め取られた弥生が、掻き消える。
 マーモンの台詞を真似た皮肉を飛ばしながら、クロームの後ろから本物の弥生がひょっこりと顔を出した。

「なっ……お前、いつから……って言うか、どうやって!?」
「観覧席は赤外線センサーで囲まれてるのに……!?」
 獄寺の叫びに続き、観覧席でもバジルが疑問の声を上げる。
 弥生はしれっと答えた。
「後ろ」
 校舎横に設けられた観覧席。バジル達に、後ろを振り返るよう、弥生は言う。
 観覧席は、四方も上も、赤外線センサーで囲まれている。そしてマーモンの細工により、今も解除ができていない。
「――でも、下には無いよね」
「あ、穴!?」
「いつの間に……」
 観覧席の地面には、赤外線センサーの範囲外へと通じる穴が掘られていた。
「この短時間に、鉄パイプ一本で掘ったのかよ……」
「すげーのな!」
「XANXUSが溶かされ始めて、ヴァリアー叩き潰して逃げなきゃいけなくなるかなと思って出て来たんだけど……逆になってるね。何があったの」
「てめーの発想もあっちと一緒じゃねーか!」
「殺すつもりはないよ。一緒にしないでくれる」
「上出来だ、弥生」
「ディーノ達は厳しそうだが、俺たちが通るには十分だぞコラ!」
 リボーンとコロネロが、戦場へと出て来ていた。少し遅れて、バジルもやって来る。
 人数としては五十には到底及ばないが、彼らも加われば百人力だ。
 獄寺がダイナマイトを構える。
「よし! やろうじゃねーか!!」
「誰か……来る……?」
 クロームが呟く。
「おい!」
「あれは!」
 了平と獄寺が叫ぶ。
 校舎前の坂となった芝生の上に、ヴァリアー特有の黒いコートを身に纏った者達が立っていた。彼らは、朗々と叫んだ。
「報告します。我々以外のヴァリアー隊、全滅! 奴は強過ぎます! 鬼神の如き男が間も無く……」
 報告は巨大な鉄球により遮られた。応援のヴァリアー隊は、あっさりとその場にのされる。
「取り違えるなよ、ボンゴレ。俺はお前を助けに来たのではない。――礼を言いに来た」
「ランチアさん!」
 綱吉は叫ぶ。彼の登場には、ヴァリアーの間でも動揺が広がっていた。
「そんじゃ……とっとと済まそっと!」
 隙を突くように綱吉に向かって投擲されたナイフは、山本の刀身に弾かれる。
 逃げ出そうとしたマーモンは、クロームの幻術に捕縛される。
 雲雀も了平も構え、獄寺も綱吉のそばに寄り添う。
「十代目……お怪我は!」
「ありがとう、大丈夫……」
「ずっと見てばかりで退屈だったんだよね」
 弥生が鉄パイプを構える。バジルも、コロネロも。リボーンはいつもの佇まいだが、隙は無い。
 ヴァリアー側で動けるのは二人。XANXUSは流血し、倒れたまま動けない状態。
 形勢逆転だ。
 XANXUSは最後まで呪詛を吐きながら、ゆっくりと目を閉じた。いつの間にか増えたチェルベッロが、淡々と告げる。
「お疲れ様でした。それではリング争奪戦を終了し、全ての結果を発表します。
 XANXUS様の失格により、大空戦の勝者は沢田綱吉氏。――よって、ボンゴレの次期後継者となるのは、沢田綱吉氏とその守護者六名です」
「よくやったな。これで帰れるぞ」
「え、何、やらないの? やっと戦えると思ったのに」
「勝ったんだからいいだろ! てめーは協調性ってものを考えろ! だからファミリーに入れるのは反対なんだよ!」
「さっき話してたのと理由変わってる。それに、私が観覧席から出て来た時はホッとした顔してたくせに」
「誰が!! ふざけた事言ってんじゃねーぞ!!」
 いつもの調子の獄寺と弥生のやりとりを聞きながら、綱吉はポケットからお守りを取り出す。
 京子達が作ってくれた、安全祈願のお守り。
 ようやく終わったのだ。全員そろって、彼女達の元に帰れる。
「みんな……」
 安堵の笑みを浮かべ、そして綱吉は意識を手放した。


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2021/10/02